くいもん 2007年7月
(原研究室分室)
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安い茶をそこそこ飲める味に、大量に淹れる法 最近茶を異常な量ほど飲むが、普通に急須で淹れているとはじめの方は濃いのが出て、3発目くらいからは不味くなる。急須を洗うのもかなり面倒。それに、湯の温度管理もだるい。てなわけで、 1、 用意するもの コーヒー用ドリッパ、フィルタ、一式。あれば、急須のふた 2、 方法 察しの通り、コーヒーを淹れる道具で茶を淹れるのです。 ○まず、ドリッパをセットして茶葉を茶さじに2杯ほど入れる ○完全に沸いた100℃の湯を、下にやや落ちる程度注ぎ、ふたをする。そのまま、1分程度蒸らす ○ガンガン(500cc程度)湯を入れる 3、 注意点 葉や湯が少ないといまいちです。また、抹茶の入ったタイプの葉はフィルタの目が詰まるのでうまくいきません。また、一般には茶を淹れるとき湯を少し冷ましますが、熱い湯の方が良いようです。 また、茶葉は湯を入れると開くのでコーヒー豆ほど入れると大変なことになります。念のためですが、コーヒーメーカーでやるとマズいのでやめましょう。 ★ 練り芋系ポテトチップ 「パッケージ買い」でもいいけど、好みの味を探してみては?似たような製品を各社が出しているものは、それぞれに特徴が。 プリングルス(うすしお味) 1枚の中の味むらが大きいので濃く感じることがある。近頃はいたってふつうになった。長い一缶はかなりのボリュームに感じる。一気に食べるとさすがに胃が悪くなるぞ。油の質かもしれない。アメリカチックというか、大味で飽きるのと一枚一枚がちょっと大きすぎるのが欠点かな。 プリングルス(スパイシーチリ) やっぱり味が濃い。唐辛子の辛さより塩辛い方がこたえる。やはり多量には食べられないが、小さいのを買うと缶が邪魔。最近ありますか? プリングルス(ファンキーソイソース) 味が濃い。日本人的味と見せかけて実はかなり日本人離れした味の濃さだ。斑模様ができるほど粉がついていて、妙に味むらもある。最近ありますか? プリングルス(サワークリームアンドオニオン) この長い名前の緑のパッケージのが今は代表となっているようだ。ちなみにこのコーナーの執筆当初、約7年前は「プリングルス」だと思っていたが、現在は「プリングルズ」が正しいようだ。味はふつう。 プリングルスグルメ(チーズオニオン) 値段は倍ほどもするんだけれど、油の質が同じらしくて舌の鈍い私には同じように感じる。むしろ、少しあっさりしているようだが、「高級=あっさり」であれば、あのアメリカ的「オイル・ディップ!オイル・ディップ!!」のような味は逆に庶民的なのか。 アイチップス(うすしお) 長い一本の中に二袋はいっている。一袋ではちょっと足りないかな、というところで二つ食べてしまうと食べ過ぎ。大きさは日本人向けといえるだろう。ただし、味はちょっと凝った味にしてしまっているというか、クセがある気がする。最近ありますか? アイチップス(サラダ) そんなに特徴がないが、中に赤い斑点が入っている。私はこの製品を思い出すことができない。 プチポテト(うすしお) 手軽なのがよい。これがチップスターミニと同じ値段だとぜんぜん相手にならないが、価格対満足比は結構高い。食べきったことによる達成感もあり、食べ過ぎないですむ。 プチポテト(オニオンコンソメ) ちょっとだけコンソメっぽくてタマネギ臭い。うすしおとひどくは変わらない感じがする。単なるコンソメというよりタマネギ。今でもあるの?ほかにも種類はでている割には最近食指が動かないところをみるとアダルトには向かない食べ物かもしれない。 ポテルカ(うすしお) プチの大きいやつ。プチだとそうでもないが、物足りない味。単純に味が薄いからというわけではなさそうなのだが。 チップスター(うすしお) 四角い箱のと丸い筒のがある。プリングルスより一回り小さく、味もしっかりしていてしつこくなく、飽きない。箱のタイプは箱に入れたままではかなり食べにくい。かといってパーティーなどでは小さすぎる。 チップスター(コンソメ) 古くからあるスタイルで、かなり手堅い。 チップスター(チーズピザ) 以前からの練り芋ファンならすでにご存じと思うが、2002年頃から「芋+チーズ」の取り合わせが多い。この一見まっとうな取り合わせが急速に実用化の日の目を見たのは、私の勝手な妄想ではカワキモノに合わせるチーズの技術が急熟成し、以前の「チーズおかき」の充填物にみられるような粉っぽさが解消されたからであろう。であれば、これらチーズ味製品は消費者のニーズに立脚するものではなく実用化された技術を製品化する方向に向いているといえようか。いや、私は何らの文句があるわけではないです。 チップスターミニ(うすしお) ベストオブ練り芋 金に余裕があればプチではなく絶対チップスター。文句のつけようがないが、そのためにすぐなくなってしまう。一人で手軽なおやつには文句のつけようがない。 チップスターミニ(チリ) うすしおと違い毎回食べるとさすがに飽きる味だが3日に一度程度なら1年続けても大丈夫なほど完成度は高い。唐辛子の辛さはそれほどでもない。最近ありますか?よかったのに。 ★ カクテル(野菜ジュースベース) カクテルとは「調理する」ことで、日本では液体と液体を混ぜ合わせ、元とは違った趣の飲料(多くは酒)を作る手段である。今回は、野菜ジュースをよりおいしく飲みたいという私の欲求により具現化したレシピを紹介したい。全日本の野菜ジュースドリンカーに役立つことを期待するや切である。野菜ジュースは安価であるという理由で「テーブルランド 7種類の野菜 野菜ジュース トマトミックスジュース」を使用した。食塩入りのごくふつうのものである。 野フル オレ 最高金賞 野菜1にフルーツオレ1。乳飲料と野菜ジュースのとりあわせは、思ったよりよいです。 プリンセス・ベジータ 野菜1に低脂肪乳1。予期したとおりの味。野菜ジュースと合わせるには甘い方がよいのかもしれない。 野菜リプトン 野菜1にリプトンレモンティー1。レモンティーは好みで減らしてよい。飲み始めは野菜ジュースなのに後味は必ず紅茶という、完全排他主義の取り合わせ。 野コーラ 野菜2にコーラ3。あえてステアせずドロドロとうごめいた状態で飲む。可もなく不可もなく。 野ジンジャー 野菜2にジンジャーエール3。可もなく不可もなく。 レッドアイ? 野菜1にビール2。朝に飲んで出勤できない。 スクリュー野菜 野菜1にオレンジジュース1。まぁふつう。 セックス・オン・ザ・野菜 金賞 野菜1にパイナップルジュース1。強烈に甘いものを混ぜると同じような味になってしまうらしい。果物を混ぜる場合、アップル以外ならパイナップルがよくあうようだ。 野菜ウーロン 野菜1にウーロン茶1。タンニンがきつく感じる。 野菜ハイボール 野菜1にタンサン1。野菜の粉が浮いて泡が妙に汚くなる。味に関してはあっさりしていて飲みやすい代わりに、あとから胃からあがってくる。 野菜トニック 野菜1にトニックウォーター1とレモン汁少し。コーラとあまり変わらない。 やさぐれ 金賞 野菜1にグレープフルーツジュース1。苦さがちょうどよい。オレンジジュースより果汁がわかりやすくてよいと思う。 水割り 野菜1に水1。薄まった感じ。 湯割り 野菜1に湯1。セロリのようなにおいがパワーアップ。 ★ スポーツドリンク スポーツドリンクはそういうネーミングでありながらスポーツ時に飲むとは限らないということが味を決定する人の悩みになっていると思う。スポーツ時のことだけを考えるか、普段も飲み、スポーツ時にも持っていくか、シェア的に安定したので普段飲みだけをターゲットにするか。そう考えながら味わうと感慨深いが、実際の消費者行動はメーカーの思惑とは全く関係なく無秩序のようである。 ダカラ ベストオブスポーツドリンク かなり後発。「スポーツドリンク」という分野の市場が安定し、運動時以外飲む機会が多くなった、ということで+α的な要素を多く盛り込んでいる。ポカリスエット、アクエリアス以外では久々に安定したシェアを獲得している。 ポストウォーター いまだに存在するらしいが確認していない。白地に水色の印刷の缶と、人型の印刷がある缶がある。学生では罰ゲームに利用されるほどの味ではあるが、機能を追及した結果(であるよう)で、大変ストイックに感じる。 ポカリスエット スポーツドリンクという製品を開拓したのはこのポカリスエットである。ただ、本来の用途にしてはやや甘すぎる感じがして、夏の炎天下などではややベトつく。 ポカリスエット・ステビア かなり初期からあるが影が薄い存在。甘味料ぽい味には好き嫌いはあるが、以前ほどヒドイ味ではないのでダイエット系のコーラを選択するならこちらでもいいと思う。 アクエリアス ポカリスエットとほとんどおなじ味付けにしてある。いまいち特徴に欠ける。炎天下ではやはりベトつくし、温まると非常においしくない。 アクエリアス・ミネラルバランス 甘い感じを抑え、スポーツドリンクというカテゴリ的に消費者の食指が動くような成分にした製品。 ミウ 海洋深層水を利用した製品ということらしいが、同社にありがちな多少安っぽいつくりで、ある意味期待を裏切らない。なお、多少塩辛いが、海洋深層水が塩辛いわけではなく、同社が「それっぽさ」をだすためにそういったチューニングにしたのだろう。 サプリ 2002年に入って、「アミノサプリ」と通常のサプリ、という風に差別化を図った。残念ながら、アミノ酸添加はコカ・コーラ社が地味だが先にやってしまったので目新しさがない。味のほうも罰ゲームほどではないにしてもうまいほうだとは言えない。良く言うと個性的、か。 エネルゲン 色が違うのが特徴的で味も特徴的、他のものよりやや高価であるのも特徴。 ★ ミネラルウォーター 日本は蛇口から出てくる水が問題なく飲用とできるだけに、その存在価値は決して高くない。そのため、特に輸入物は価格的に厳しいようである。 ヴォルヴィック ベストオブ水 日本人にも軟水を好む人と硬水を好む人があって、こちらは軟水である。軟水とはミネラルの少ない水であるが、一般に硬水は一定以上のレベルになると飲みにくく、ヨーロッパではミネラル補給には天然のスパークリング(炭酸)ウォーターを使う。参考までに。 エビアン こちらはかなり硬い。日本のメーカーのものは上記の2ブランドの間に位置するので、水を鑑賞したい場合はまずこの2ブランドを味わっておくべきだろう。 森の水便り 硬いほう。火山地帯の地下水らしい味である。同社は水であってもひとつの飲み物として完成させようという意図が感じられる(真偽は不明)。 南アルプスの天然水 柔らかいほう。森の水便りとそれほど遠くない場所に工場があるはずだが、これほど味が違うのが興味深い。水割り(ウィスキー)の味が違うので水はそちらの楽しみ方もある。 ★ ウーロン茶 ウーロン茶を冷やして飲むことは本場では絶対しないが、「焼き餃子」のように日本では冷ウーロン茶は市民権を得ている。味に差の出にくいものだけに、細部のこだわりを探すとおもしろい。 サントリー ベストオブ烏龍茶 烏龍茶はもともと冷やして飲むものではないが、同社のホットの製品を冷やしたときに味の印象が同じになるように調整された製品。烏龍茶飲料では歴史がもっとも長く、スタンダード的な存在。 ・熟茶 「聞茶」と同じ系統の味。ただ、クセは強い方。材料はウーロン茶だろうが、一般的にいうウーロン茶の味ではない。 コカ・コーラ 「ファン」。サントリーのものよりやや尖った感じの印象。渋みはやや多いが、キレは案外はやく、しつこくない程度。日本茶とは味の方向性がかなり違うのがおもしろい。 伊藤園 日本茶と同じくかなり薄めの味。普通のものと「黄金〜」とがあるが、普通のものはなかなかお目にかからない。「黄金〜」は色のわりには味が濃いが、それでも薄め。でも水っぽいということはない。 サッポロ 烏龍茶に関しては、各社あまり違いがない。サッポロのものはサントリーより「やや」渋みが小さいが、焼肉などのとき飲んでも全く違いがわからない。 キリン ・聞茶 まあ一般的にいうウーロン茶とは味が違うが、クセをある程度に押さえて飲み物としてはまあまあに完成させている。 ジャスコ わりと上出来に仕上がっているが、味がわりと濃いのに水っぽさがある。 サンガリア 薄い。 ★ 日本茶 ウーロン茶市場は安定期だが、日本茶は消費量としては多くなったもののまだまだ製品としては成長期である。歴史が浅いからか日本人にとって味の違いがわかりやすいためか、「ウーロン茶」という感じのストレートなネーミングでないものばかりであるのもおもしろいところ。最近製品が乱立したためどのくらいのものが残るか楽しみなところ。 サントリー ベストオブ日本茶 「しみじみ緑茶」。渋み、味も中庸で、同社の烏龍茶と同様の味の傾向。もともと日本茶も冷やして飲むものでないが、ちょうど良い味の緑茶を冷やすとかなり濃い味になるため、暖かいものと似た味がするよう研究されているのだろう。かなり後発のため、完成度は高く感じる。 伊藤園 「おーい、お茶」。味が全体的に薄い感じがするが、薄味の茶が好みの人には人気が高い。また、日本茶の缶やペット商品の歴史も長く、それゆえ冷やしの茶のスタンダード的な存在だろう。飲みやすい。 JT 「グリーンズ」。味、特に渋み以外のうまみ的な成分がきつく、好みが分かれる。一般に売られている茶葉の中にも同様のあじがするものにアミノ酸の含量が多いものがあるが、そういったものが好みの人が選択すると思う。毎年味のチューニングを変えてくる。 アサヒ 「生茶」。全体的に味が濃い。茶としての味が濃いので、濃い味の日本食(弁当?)にはもってこいだが、単発で飲むとわりと胸に残る感じだ。ただ、これになれると他社のものでは薄くなってしまう。日本茶好きな人向けかも。 コカ・コーラ 「まろ茶」。濃さや味はは中庸だが、水の味がややきつい感じがしてお茶の味がぼやけてしまっている感じ。ちょうど、同社の「森の水〜」と同じ印象でキレがいまひとつ。 キリン 「旨茶」というのも後発で出たが、いまひとつ水っぽい(うすい)感じがする。「渋いより〜」という宣伝のように渋みは少ない。 サンガリア 薄い。 ★ フルーツ牛乳 白バラフルーツ 糖分的な甘さがややきつすぎるのを除けばかなり高いバランス。 やすきフルーツ フルーツ牛乳の中では異端的だが、乳酸飲料としかなり変わった味になっている。他では味わうことができない味といえるが、おいしい部類には入らない。 中酪フルーツ 味の成分では高いレベルでまとまっているが、フルーツ牛乳の「牛乳」というか、ミルクっぽさが今ひとつ足りないのか、奥行きが今ひとつ。
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